今泉さんのこと

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今泉さんご夫婦はだいたいいつも一緒。健次さんはもうすぐ80歳で、次子さんは少し下だったと思います。健次さんは農家さんあるあるかもですが、機械マニア。同じ耕運機を3台所有していて、壊れると部品を互いに載せ替えるといった具合。農家さんも機械がなくては仕事になりません。倉庫にはたくさんの自慢の機械が所狭しと並んでいます。

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それぞれ分担して農業をしているのですが、特にお米の栽培は夫婦二人三脚で阿吽の呼吸で作業していきます。お二人の長年の経験とすべてを知り尽くしているからできることと思います。その姿はカッコいいです。 今泉さんご夫婦スタイルは、食べたいものを栽培し季節のものをいただく。そして雨の日以外はほぼ毎日働く。じっとされている方が少ないと思います。次子さんは小柄なかわいいおばあちゃん。ですが家事だけでなく、趣味のお菓子作りや昔は籐のバッグを作っていたなど手しごとも得意。動きも俊敏で、水路を飛び越えたり川沿いの急坂を駆け下りたり…スーパーおばあちゃんです。

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ある日訪れた時は、雨が降っていて庭先で薪を焚いてなにやら大鍋で調理していました。日間賀島から届いた茎わかめの佃煮を煮付けていたのです。味付けに対して「あーでもない、こーでもない」とお二人の会話が本当に楽しい。日頃からこういった時間がお二人の絆を作っているのかなと感じました。

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季節のものをいただくのはやはりこの地区だからこそかもしれません。自分たちが育てたもち米を使ったおはぎは、中に入っている小豆も自分たちが育てて炊いた自家製のあんこが入っています。大豆も煎ったものを粉末にして自家製のきなこ。

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ほかにも、いちご大福、桜餅、シフォンケーキ…私にとっては、たまにいただくこうした手作りのお菓子を自然の中でちょこんと座り食べる時間がまた癒しとなっています。こうしたお菓子づくりは次子さんの得意分野。

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ほかにも、摘んできたふきのとうと自家製の味噌で作った「ふきみそ」、きくいもの味噌漬け、大根の漬物など、普段の私の生活にはないものを味わせていただきました。今泉さんたちにとっては普通のことなのですが、日本の四季の旬を自分の手でこしらえて食すというのは、これこそ何か忘れかけていたことかもしれません。これらがすべて自分たちが育てたもので成り立つ食卓に憧れます。

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柿の木もスイスイの次子さん。「待っとりん、採ってあげるで」。

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現在やられていることは、お米、四季の野菜(ほかに豆類・小麦・蕎麦など)、原木しいたけ、養蜂。最近は養蜂に力を入れています。巣箱も着々と増えています。日本みつばちで、この辺りの蜜源に関しては問題ないようです。

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庭先にまで巣箱が…。可愛くて気になって仕方がない様子。みつばちにとっての環境を考えたりさまざまな巣箱だったり、行く度に変化を感じることができます。

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夜なべに至っても、採れた落花生を火鉢で煎ったり、小豆をさやから外す作業など産直に持っていく準備をします。健次さんは「いつも次子はごそごそ何かしとる」とよくお聞きします。こうした生活のリズムが次子さんのリズム。このような生活への姿勢や動く体力も、本当見習わなければといつも思います。