【暮らしのベンチ会】伝統の味!五平餅と芋煮をつくる

令和3年に入り、計画していた暮らしのベンチ「五平餅の会」。諸事情により、ミニマムでの試験的開催を致しました。今日はお世話になっているお友達をご招待させていただきました。

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さて…まずは買い出しから!というのも、事務所の近くで開催されている朝市に曜日を併せたので、お楽しみの一つにしてみました。

豊橋市では、「三」と「八」のつく日は三八の市(前畑通り)が開催されています。なんと大正時代中頃、「近郊の農家が農作物を持ち寄ったのが始まり」と言われているそうで、他にも「一」と「五」のつく日は羽田八幡社参道といったように、年末年始を除くほぼ毎日どこかで開催されていたのですが、今はなくなってしまった開催日ありますが、三八の市は残り現在も7:00から13:00は車両通行止めとなり、路上販売されています。

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そして、ちょっと歩きますと、商店街があります。東雲(しののめ)商店街と言い、ちょっと寂しくなってしまった中でもお肉やさんやお惣菜やさんもあります。その中の1件、日頃から利用している「ミートショップ芳屋」さん。揚げ物や総菜もあります。今日は、豚汁用の豚肉を購入。

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さて、調理!野菜が欲しかったのは、芋煮も作りたかったから。お隣新城市の畑で作っている里芋があるので、贅沢に丸ごとゴロゴロ芋煮を目指します。買ってきたネギ、ごぼう、大根、おまけと言っていたはずなのに料金に入っていたにんじん、こんにゃく、畑の里芋、豚肉を使います。

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お出しと豚肉の旨みで、しょうゆベースにしました。

そして、五平餅に着手!なにせ、初めての五平餅づくり。東三河ではポピュラーな食べ物で、甘いみそが特徴。東三河の北部にあたる奥三河の方では、神様へのお供えする「御幣」の形に似せて作られたと言われている五平餅は、古くから神聖な食べ物として、お祭りやお祝いの場で食べられていたそう。

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お米は新城市作手産のミネアサヒを使いました。小粒でもっちり系。アツアツのうちに半殺ししていきます。

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本来は平たい串に刺すのですが、お箸で食べる五平餅ということで、形を整えフライパンで焼くことにしました。焦げ目が少しつくくらいでしょうか…

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そして、甘味噌を塗っていきます。今回は新城市作手にある道の駅てづくり村で売っている、個人的にお気に入りの専用甘味噌と、お友達が持ってきてくださったおすすめの柚子味噌を使ってみました。もう、おいしそう!

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仕上げに、トースターでこんがりさせました。お味噌がほどよく焦げて表面はカリッとできました。いいにお~い!

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できあがりました!急遽、大根おろしバージョンも作り、3種が完成。五平餅に塗る味噌も、地域によってくるみやごまなど入っている物もあれば味も違います。その土地ならではの味が守られているとお聞きしたことがあります。こうしていろいろな味を楽しむことも大切かなと思います。五平餅、奥が深い。ちなみに黄色いのは、菊芋のからし味の漬物(持参)。

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里芋がメインの芋煮。すぐにやわらかく煮えるのがありがたい。そしてねっとり系は体も温めてくれます。畑のある新城市は豆類や芋類が合っていると師匠。豊橋市よりも北部にあるため、気温も気候も微妙に違い、これも昔からの風土の違いが今でもしっかりと残り、受け継がれています。同じ東三河のくくりですが、地域の良さや特長は受け継がれていかなくてはと思っています。

五平餅の無事でできあがり、芋煮もおいしくできました。おいしいのは幸せです。

まだまだ状況を見ながらの開催となると思いますが、このような時だからこそほっこりできることができたらと思います。