8月下旬、取材へ北設楽郡北設楽郡津具へ行ってきました。お世話になっている農家さんへお会いしに…。何度か訪れていますが、本当に素敵な所で私にとって癒しの場所になっています。

豊橋を出発し、約2時間弱。道中寄りたいところも数々あるのですが、後ろ髪を引かれつつ先を急ぎました。8月中旬から異常な暑さが続き、標高が1,000mある津具は平地より6℃も低く、といっても36℃の6℃マイナスでもまだ少々暑さ感じる程でしたが、空気がおいしく日陰は涼しかったです。
山々に囲まれ、その間には田んぼが広がり、写真の右手は町役場などがあります。

お出迎えしているように、とても手のかかっているかかしに驚きました。

町の中心を抜けると、ば~ん!っと長い一直線の信号のない道。車通りもほとんどなく、のどかな感じです。

私が好きなポイントの一つがここ。右手の奥は愛知県で唯一の村、豊根村方面になります。また違う世界が向こう側にはあります。濃い緑の吹き抜ける風と標高の高い独特の香りがなんとも言えず、パワーをいただきます。

9月上旬には稲刈りが始まります。黄金色に輝き、この時期ならではの景色。標高差があるため、昼夜の温度差が生まれおいしいお米が採れます。昔から稲作が盛んで、チヨニシキなどといった平地とは違う品種を栽培しています。また、山々の水で育てるこの環境がお米だけでなく、トマトや愛知県伝統野菜の一つ「奥三河天狗なす」の栽培も盛んです。この場所だから作り出せるものがある…消費する私たちにとってはとてもありがたいのです。

奥三河ではお米をごはんだけでなく、昔から食されている五平餅としても使われます。その土地土地で食べ方や加工される文化が違うのは、当たり前のようになっていてなかなか改めて思うこともないですが、お話しを聞いたり実際に土地に足を運ぶと伝承されるべきことなんだなと改めて思います。
コロナウイルスで自粛時期が少しずつ緩和される中、少しだけ避暑地の土地の風やおいしい空気を感じられた半日でした。