東三河といってもどこだろう…
東三河は愛知県の東部に位置し、県境は静岡県と長野県。豊橋市、豊川市、田原市、新城市、蒲郡市、北設楽郡が隣接し、仲良く手を取り合っています。
写真は田原市にある伊良湖岬。太平洋が広がります。
仕事柄、農家さんに取材する機会が多いのですが、この何年もの間取材先で農家さんから口々に聞いた言葉は、「こんないい所は日本でも少ないよ」っという一言です。
どういうことかというと、東三河は半島の周りを太平洋と三河湾が囲み、奥三河と呼ばれるそびえる山々からは豊富な水源が生まれ、一級河川・豊川そして豊川用水への流れ込み、潤いをもたらしてくれます。平野と海と川、山岳地帯が存在し、こうした地形からも各地域の特色を活かした農産物や海産物など、さまざまな食材や資源に恵まれることができているからです。
生まれ住んでいても、当たり前のようで実感がなかったのですが、地元の方々の言葉や土地柄、目で見た現状を見ると各地の特徴が現れ、とても魅力のある違いを感じることができました。それからは目線も変わり、肌の感じ方も変わり、自然と「東三河」がもっと知りたいと思うようになりました。意外と、この歳になっても知らないことがいっぱい。
1番最初に出会った農家さんの言葉で、とても印象的だったお話があります。
「自分の祖先が生まれた土地の土で泥あそびをすると、肌が良くなるんだ」というお話でした。その時はよく分からなかったのですが、後にじわじわと分かってきたことは、自分の生命の根源である大地には源となるパワーがあるんだと。この意味を辿ると、なるべくでも生まれ育った土地から近い所で育った野菜などを摂る意味、そして地産地消の意味もゆっくりと紐解かれていく気がします。
ちょっと道は反れましたが、せっかく恵まれた東三河でこの大地のパワーを少しでも活かせ生活に取り入れればと思ったのが約10年程前。と言いつつ、忙しさのあまりちょっと疎かになりがちなのも食のこと。自分の体調が思わしくなくなると思い出します。歳には逆らえないですね…
今一度、10年20年前を振り替えながら、今の食生活に当てはめたり修正したりすることが、また新たなヒントが隠されているかもしれない!がんばります!